年頭所感〜夢のある明るい年に
2002.01

江刺商工会議所 会頭
海鋒 守

 新年明けましておめでとうございます。
 平成14年の新春を迎え、謹んでお慶び申し上げます。
 21世紀幕開けの年といわれ期待を抱き迎えました昨年は、景気後退が一段と鮮明になり、総務省発表の日本の完全失業率は5.4パーセントに達するに至りました。
 そして、大手企業をはじめ企業倒産が相次ぎ、日本経済は深刻な状態に見舞われる中、突如として米国ニューヨークの世界貿易センタービルへの旅客機激突をはじめとする同時多発テロ事件が発生致しました。米国は主犯格を補足すると同時にテロを根絶するために、ついにアフガニスタンのタリバン政権を攻撃するに至り、インド洋を中心に緊張が続いております。
 このように米国での同時多発テロの発生は、全世界の経済に対しましても様々な悪影響を及ぼす事となりました。
 申し上げました通り、国内外ともに多難な厳しい「一年」となりましたが、江刺市は建設中の新市庁舎が無事に竣工されまして、2001年の新年から利用開始となり、多くの市民皆様の慶びの声が上がる大変幸先の良いスタートをきることができたのであります。
 当商工会議所は、3月に完成致しました歩行者専用道路「蔵町モール」を活用させていただき、3月24日の手作りマーケット「蔵まち楽市」を皮きりに、6月・10月と「蔵出市」を開催、これら蔵まち事業推進の取り組みに対し、市内外から好評を得て来たところであります。
 日本経済の停滞する中で、江刺の商工業振興・産業の振興と中心商店街活性化の方策として、如何に「人の賑わい」を創出させ、如何に定着させることができるかを会員皆様方の協力のもとに努力して参りましたが、江刺市は日本を代表する経済誌二社の調査に於いて、東北ではいずれもトップにランクされました。 ダイヤモンド社の都市総合力調査では、全国672市中「第16位」、東洋経済新報社の都市成長力調査に於いては、「第7位」にランクされまして話題を呼んだところであります。
 一方、県内では、小泉内閣の掲げる「聖域なしの改革」の内容が徐々に伝わり明らかになるにつれ、市町村の広域合併の必要性についての議論が高まったのではないかと思います。
 ご承知のように、大船渡市と三陸町の合併については広く報道されましたが、思いのほか早く、双方の将来の明るい展望を目指しての合併が成立致しまして、県民の注目をあびたところでございます。
 当商工会議所と致しましても、県が「市町村合併支援本部」を設置して支援体制を本格化したことを機に、まず国の推進する合併特例法を勉強し、また、どうあるべきかを市民の皆さんと考えられるよう、そして市の明るい未来を創造するため、広域合併の調査研究を行なうこととしまして、6月に開催された常議員会において「広域合併検討特別委員会」を設置させていただきました。
 この様に昨年は、市内外ともに様々な出来事がありましたが、我が江刺市は、多難な環境の中でも飛躍的に発展している事がご理解いただけるものと考えております。 また、私事になりますが、10月開催の第29回臨時議員総会に於いて、引続き会頭に選任されました。改めて責任の重さを痛感している次第でございます。同時に升谷副会頭と、新しく浅田優一氏を副会頭に選任いただきまして感謝いたしているところでございます。
 この上は、私達3役力を合わせ、江刺の商工業の振興と地域振興に最大限の努力を傾注して参りますので、会員の皆様と関係ご当局の一層のご支援を賜わりますよう宜しくお願い申し上げます。
 2002年のスタートから日本経済は、引続き厳しい道程を辿るものと思いますが、会員の皆様にはどうか賢明なご努力をされ、英知を結集し工夫を重ね、新しい時代を切開いて行かれるようお願いいたします。
 今年は、新しく中町から南大通りまでの間に歩行者専用道路が完成の運びとなりますので、中心商店街に新たな魅力が加わり「蔵町モール」と相俟って中心商店街の活性化に大きな役割を果たせるものと期待をいたしております。
 私は、江刺市の商工業・産業の振興と中心市街地の活性化、街づくりのために「人の賑わいの創造」を図り、如何に定着させられるかを最大の課題として、市をはじめ関係機関と密接なコンセンサスを取りながら商工会議所としての諸事業推進に努めて参ります。
 そして、地域の総合経済団体としての使命を果たせるよう、役職員一丸となり会員サービスをはじめ明るい商工会議所運営に努力してまいります。
 新年に当たり、新しい気持ちで会員の皆様と共に、夢のある明るい年にできますよう前進して参りたいと思います。
 会員の皆様方の事業の益々のご発展ご隆盛と、ご家族皆様共々のご健勝ご多幸を心よりお祈り申し上げ、年頭のご挨拶と致します。



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